公益社団法人 日本表面真空学会

会長からのご挨拶

公益社団法人 日本表面真空学会 会長 大門 寛
(5月13日の総会までは存続学会の表面科学会の会長が
 新学会の会長を務めます)

 公益社団法人日本表面科学会と一般社団法人日本真空学会の合併申請がこの度認められ、4月1日をもちまして両学会は正式に合併して公益社団法人日本表面真空学会が誕生致しました。合併することによって、会員数約2300名の学会になり、企業法人会員も2倍の200社程度に増え、産業界との連携が大きく広がることも特徴です。両学会の合併を視野に入れて合同講演会を2010年に開催してから8年たってやっとここまで来たことは感慨深いものが在ります。合併のためにご尽力いただいた方々には厚くお礼申し上げます。新定款や新組織案につきましても申請して認められておりますが、それらが効力を発揮するのは平成30年5月13日の総会での承認以降になりますので、それまでは存続学会の日本表面科学会の役員が運営を行います。
 これまで日本表面科学会が行ってきた表面・界面・ナノ物性科学と、日本真空学会が行ってきた真空に関する科学技術は相補的な関係にあります。原子レベルの表面科学のためには超高真空中での実験が必須であり、また良い真空を実現するためには気体と表面の相互作用の研究が必須です。国際的には、この分野はIUVSTA(国際真空科学技術連合International Union for Vacuum Science, Technique and Applications)が取りまとめており、日本真空学会はIUVSTAのメンバーでした。IUVSTAの活動の多くは表面関係であり、ECOSSやVASSCAAなどの表面関係の国際会議を主催していて、新しい日本表面真空学会の活動内容がIUVSTAの活動内容と一致しています。日本表面科学会は独自の国際会議ISSS8を開催し、国際賞Rohrerメダルなども創出して国際的な地位を固めてきましたが、新しい日本表面真空学会がIUVSTAのメンバーになることにより、国際的なプレゼンスが益々向上することが期待されます。
 また、それぞれの学会は下図に示すように事業にも相補的な得意分野があり、強い絆を持つ外部団体も相補的です。このように相補的な関係を持つ学会が合併することによって、他学会、産業界、一般社会に広く影響力を持ち、学術的にも国際的にも存在感のある学会となります。このことは、会員の皆様にとっては、活躍の場が大きく広がり、知識の多様化と深化が図れるというメリットになります。また、産業界からの協力企業の方にとっては、表面・真空双方の科学者との交流が大きく広がることが期待されます。これらの融合から、例えば表面科学者と真空関連企業が手を組んだ新しい表面顕微分析装置の開発などが促進され、日本の真空・分析産業の高度化が期待されます。このように、新しい学会は会員の皆様と協力企業の皆様にとって大きなメリットを提供できることになります。これらの活動により、新しい日本表面真空学会は、総合的に表面と真空の科学・関連科学産業を発展させ、IoT、エネルギー問題に貢献して持続可能で先進的で豊かな社会の実現に貢献していきます。これまで二つだった学会が一つになって活動するには、これまでの慣習を変える必要があることが多々あり、一体となって邁進するまでには時間がかかることがありますが、皆様の知恵を合わせてできるだけ早く軌道に乗ることを期待しています。今後とも、皆様のご意見、ご協力をどうぞよろしくお願い致します。

平成30年4月1日

入会案内

最終更新日:2018年07月13日

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