会誌「表面科学」

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 第35巻 第1号  2014年1月

Editor's Choice

角層構造の略図

表面科学 第35巻 第1号 (2014) p. 23

特集テーマの関連論文

皮膚角層の構造解析
坂貞徳
Vol. 28 (2007) No. 3 P 164-168

ファンデーションの機能と科学
樫本明生
Vol. 15 (1994) No. 7 P 473-478

日焼け止めの科学
浅野新
Vol. 33 (2012) No. 1 p. 47

スキンケアと界面化学
鈴木敏幸
Vol. 11 (1990) No. 4 P 260-264

ファンデーションと粉体表面
横山弘
Vol. 13 (1992) No. 2 P 111-114

皮膚表面形態と化粧品
川崎清、中山靖久
Vol. 4 (1983) No. 4 P 245-246

Contents


■ 新年のご挨拶

易しく,深く,面白い表面科学を!

尾嶋正治
Vol. 35, No. 1 (2014) p. 1


■ 巻頭言

化粧品の社会的貢献について

正木仁
Vol. 35, No. 1 (2014) p. 3


■ 特集:美肌・化粧品のサイエンス

(総合報告)
皮膚の機能・特性と物理計測

高橋元次
Vol. 35, No. 1 (2014) p. 4



(総合報告)
外界と生体の動的インターフェースとしての皮膚の役割

正木仁
Vol. 35, No. 1 (2014) p. 11



(研究紹介)
皮膚計測技術の最新動向

平尾哲二,江川麻里子,山下豊信
Vol. 35, No. 1 (2014) p. 17



(研究紹介)
光学活性セラミドの開発と機能特性

石田賢哉
Vol. 35, No. 1 (2014) p. 23



(研究紹介)
貼付剤における新規な粘着特性評価法

山内仁史,後藤元彰
Vol. 35, No. 1 (2014) p. 30



(研究紹介)
皮膚角層微細構造解析と製剤開発への応用

小幡誉子,太田昇,八木直人,大貫義則,山幸三
Vol. 35, No. 1 (2014) p. 34



(研究紹介)
日焼け止め化粧料の特性と有用性評価

中西美樹
Vol. 35, No. 1 (2014) p. 40



(研究紹介)
機能性セラミックス微粒子の紫外線防御機構と特性

打越哲郎,板倉明子,松永知佳,石垣隆正
Vol. 35, No. 1 (2014) p. 45


■ 論文

(論文)
コバルトシリサイド上のコバルトを触媒とした熱フィラメントCVD法による単層カーボンナノチューブの成長

石川豊,春田僚,上野朋洋
Vol. 35, No. 1 (2014) p. 50


■ ノート

(ノート)
双性イオンジェミニ型化合物のイオン特性を活用した毛髪吸着性とケア効果の向上

大川洋,英謙二,鈴木正浩,福井洋樹
Vol. 35, No. 1 (2014) p. 56


■ 連載企画

(資源問題と表面科学@)
日本の研究・技術開発をどう展開していくべきか

本間穂高
Vol. 35, No. 1 (2014) p. 58


■ 談話室

(海外研究体験記)
私の日本での留学および研究生活

章国強
Vol. 35, No. 1 (2014) p. 61


■ お知らせ

“The Heinrich Rohrer Medal”の創設

尾嶋正治
Vol. 35, No. 1 (2014) p. 63


■ 表面科学技術者資格認定試験例題

表面科学技術者資格認定試験例題 No. 5


■ 先端追跡

[R-527] 分子スピントロニクス・エレクトロニクス
坂本一之
Vol. 35, No. 1 (2014) p. 66

[R-528] ナノ温度計
笹川薫
Vol. 35, No. 1 (2014) p. 66


■ 編集後記

 今回の特集では,化粧品研究の最前線をご紹介いただきました。化粧品研究は科学的なエビデンスが求められており,われわれの皮膚・髪の毛自身を試料と見立て,表面科学でよく用いられる分析手法が大いに活躍している現状を今回窺うことができました。特に今回企業の方が多く,明確なニーズをもとに研究を展開されている点も大変興味深く拝見させていただきました。執筆者の方々には厚く御礼申し上げますとともに,多くの表面科学の研究者が,皮膚など人体の一部を表面とみなした研究に興味を持っていただければ幸甚に存じます。 
(内藤泰久)

 美肌・化粧品の科学に関する特集号をお届けします。この特集を担当し,日頃使うこともなく,関心もなかった化粧品分野においても,表面科学的なアプローチが非常に有効かつ重要であることを知りました。これには新鮮な驚きを感じるとともに,私の知らない様々な分野にも,表面科学が応用できる問題はまだまだ沢山転がっているのだという印象を強く持ちました。今この瞬間は,身近にいる大学の若い学生さんたちに,「表面科学が適用できる分野は無限に広いから,君たちは今表面科学をやってて大正解だよ!」と胸を張っていえる気がします。 
(平山博之)


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