会誌「表面科学」

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 第34巻 第10号  2013年10月

Editor's Choice

プラズマ電気化学のコンセプト

表面科学 第34巻 第10号 (2013) p. 547

特集テーマの関連論文

プラズマの基礎
奥田 孝美
Vol. 5, (1984) No. 4 p. 392

カーボンナノチューブのプラズマCVD合成における硫化水素の添加効果
三井 正, 関口 隆史, 蒲生西谷 美香, 張 亜非, 安藤 寿浩
Vol. 23, (2002) No. 11 p. 720

プラズマ処理効果の持続性
入山 裕
Vol. 28, (2007) No. 8 p. 459

水素ラジカルが誘起するSi表面反応
並木 章
Vol. 31, (2010) No. 3 p. 124

プラズマを用いたアモルファス・微結晶シリコン成膜の表面反応と膜成長過程
外山 利彦
Vol. 31, (2010) No. 3 p.131

核融合炉におけるプラズマ・壁相互作用
吉田 直亮
Vol. 31, (2010) No. 3 p. 137

低誘電率膜中の炭素種に対するプラズマプロセスの影響
栗原 一彰, 中崎 靖
Vol. 31, (2010) No. 3 p.150

アモルファス炭素膜のプラズマ気相化学堆積過程の観察
篠原 正典, 松田 良信, 藤山 寛, 中谷 達行
Vol. 31, (2010) No. 3 p. 156

Contents


■ 巻頭言

研究生産性の向上

白谷正治
Vol. 34, No. 10 (2013) p. 519


■ 特集:ナノ材料のプラズマプロセシング

(総合報告)
ナノ材料のプラズマプロセシングの研究の現状と将来

白谷正治,古閑一憲,内田儀一郎,Hyunwoong SEO,板垣奈穂,岩下伸也
Vol. 34, No. 10 (2013) p. 520



(研究紹介)
プラズマナノ加工における表面ラフネスとリップル形成機構

斧高一,津田博隆,中崎暢也,鷹尾祥典,江利口浩二
Vol. 34, No. 10 (2013) p. 528



(研究紹介)
プラズマ修飾ナノ微粒子のバイオ・医療応用

永津雅章,楊恩波,張ヨ,作道章一,生田和良
Vol. 34, No. 10 (2013) p. 535



(研究紹介)
超臨界流体プラズマとそのナノ物質合成への応用

寺嶋和夫,Sven STAUSS
Vol. 34, No. 10 (2013) p. 541



(研究紹介)
液体が接するプラズマ「プラズマ電気化学」

白藤立,齋藤永広,高井治,杤久保文嘉,安岡康一,金子俊郎,石島達夫,高橋憲司,竹内希,白井直機
Vol. 34, No. 10 (2013) p. 547


■ 連載企画

(エネルギー問題と表面科学I)
プリンテッドエレクトロニクス,フレキシブル材料が切り開く未来

井上博史
Vol. 34, No. 10 (2013) p. 553


■ 談話室

(海外研究体験記)
Tsukuba:A Two and a Half Years’ Experience

カルメン ペレス レオン
Vol. 34, No. 10 (2013) p. 555


■ 表面科学技術者資格認定試験例題

表面科学技術者資格認定試験例題 No. 2


■ 先端追跡

[R-521] ナノ粒子の3次元イメージング
掛札洋平
Vol. 34, No. 10 (2013) p. 559

[R-522] 新ワイドギャップ半導体,酸化ガリウム
嘉数誠
Vol. 34, No. 10 (2013) p. 559


■ 追悼文

Heinrich ROHRER先生弔辞

橋詰 富博
Vol. 34, No. 10 (2013) p. 560


■ 編集後記

 プラズマプロセスの研究は,これまでと同様,半導体加工と関連する膜堆積法の開発とともに発展し続けると考えられます。それとともに,現在では新たな分野への適用も提案されています。この状況のもと,ナノ材料という枠組みで現在のプラズマプロセスの研究を紹介していただきました。表面科学の観点から,プラズマプロセスを解明し制御することが,ナノ材料の創製,加工において重要であると考えさせられます。執筆者の方々には厚く御礼申し上げますとともに,多くの表面科学の研究者が,プラズマの研究に興味を持っていただけることを願います。
(篠原正典)

 今回の特集では,プラズマがナノ材料のプロセシングにきわめて有効に活かされており,医療まで含めた広い分野に広がりつつあることを拝見することができました。プラズマを発生させ,制御して利用することに関しての技術的発展により,プラズマの利用が拡大していること,大気圧や液中などの環境でもプラズマが利用できるようになり,熱的,化学的な反応・変換とは異なった化学結合の組み換えが可能となることが大きい魅力となっております。今後ともますます発展していくことが期待される成長分野として目が離せない領域ではないでしょうか。
(佐々木岳彦)


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