会誌「表面科学」

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 第34巻 第9号  2013年9月

Editor's Choice

マイカ/水界面の三次元走査型力顕微鏡像

表面科学 第34巻 第9号 (2013) p. 476

特集テーマの関連論文

細胞力学計測のためのマイクロ加工基板を用いた原子間力顕微鏡法
岡嶋 孝治, 水谷 祐輔
Vol. 33, (2012) No. 8 p. 461

中性子反射率によるソフトマテリアルの表面・界面構造解析
高原 淳, 小林 元康
Vol. 33, (2012) No. 5 p. 272

人工・天然高分子による外部刺激応答性ナノ粒子表面の生体適合化と機能化
村上 達也
Vol. 33, (2012) No. 1 p. 47

簡便な安定化脂質二分子膜プラットフォームの開発とその応用
田中 裕行
Vol. 32, (2011) No. 7 p. 445

走査型プローブ顕微鏡応用によるゲノム解析技術の開発
杉山 滋, 塚本 和己, 山内 武志, 吉野 智之, 高橋 宏和, 桑崎 誠剛, 末次 克行, 生川 潤子, 山本 公子, 大谷 敏郎
Vol. 30, (2009) No. 8 p. 427

ソフトナノテクノロジーのための計測技術
藤井 政俊, 平野 愛弓, 山口 僚太郎, 木村 康男, 庭野 道夫, 杉山 滋, 山内 武志, 吉野 智之, 桑崎 誠剛, 山本 公子, 大谷 敏郎
Vol. 30, (2009) No. 4 p. 219

走査型プローブ顕微鏡を用いた生細胞表面の弾性分布測定
芳賀 永, 水谷 武臣, 川端 和重
Vol. 29, (2008) No. 4 p. 235

Contents


■ 巻頭言

「生体材料,細胞表面のSPM評価」

猪飼篤
Vol. 34, No. 9 (2013) p. 475


■ 特集:生体材料,細胞表面のSPM評価

(研究紹介)
液中周波数変調AFMを用いた固液界面構造の三次元計測

福間剛士
Vol. 34, No. 9 (2013) p. 476



(研究紹介)
走査型イオン伝導顕微鏡のバイオ応用

牛木辰男,中島真人,岩田太
Vol. 34, No. 9 (2013) p. 482



(研究紹介)
マイクロナノ電極システムを用いたバイオセンシングとバイオイメージング

高橋康史,珠玖仁,末永智一
Vol. 34, No. 9 (2013) p. 488



(研究紹介)
原子間力顕微鏡を用いた生体不活性表面近傍の水分子の解析

小出裕基,久保光亮,関根泰斗,水下佳紀,Narangerel GANBAATAR,林智広
Vol. 34, No. 9 (2013) p. 494



(研究紹介)
細胞のダイナミクス

水谷武臣,川端和重
Vol. 34, No. 9 (2013) p. 500


■ 連載企画

(エネルギー問題と表面科学H)
車の未来とエコロジー

土屋賢次
Vol. 34, No. 9 (2013) p. 505


■ 談話室

(海外研究体験記)
ドイツとアメリカの研究生活

鈴木孝将
Vol. 34, No. 9 (2013) p. 507


■ 先端追跡

[R-519] ナノワイヤ太陽電池
植杉克弘
Vol. 34, No. 9 (2013) p. 509

[R-520] ナノ粒子事始め
尾上順
Vol. 34, No. 9 (2013) p. 509


■ 表面科学技術者資格認定試験例題

表面科学技術者資格認定試験例題 No. 1


■ FOCUS on e-JSSNT
e-JSSNT最新論文 No. 111

■ 編集後記

 SPMを用いた柔らかい表面の研究が盛んに行われています。特に,液中のその場測定は微視的領域での環境応答性の計測にとって有用です。本特集では,特に生体関連物質に焦点を当て,執筆者の皆様に最新の研究結果をもとに丁寧に解説していただきました。本特集が皆様の今後の研究の一助になれば幸いです。最後に,短い期間で執筆していただきました各先生方に厚く御礼申し上げます。
(藤井政俊)

   細胞や有機材料表面などのソフトマテリアル表面は,情報伝達や物質認識に対して重要な役割を持つことが多いのですが,その構造・物性には未知のことが多々あります。測定が難しく感度も劣ることが原因の一つでしたが,最近は大幅な進展が見られ本特集で紹介いただきました。さらに将来,表面の分子群がダイナミックに明らかにされることを期待します。
(菅谷博之)

   近年ソフト材料の動的界面挙動を高感度,高精度に解析するプローブ顕微鏡の技術が著しく発展し,タンパク質の動的挙動をその場でとらえることもできるようになってきました。
 そこで生体材料,細胞表面の計測にむけたプローブ顕微鏡について企画をさせていただきました。執筆いただきました研究はどれも最新の大変面白い研究でした。お忙しい中執筆いただきました先生方に感謝申し上げます。
(高井まどか)


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