会誌「表面科学」

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 第38巻 第5号  2017年5月

Editor's Choice

原子層堆積技術の模式図


表面科学 第38巻 第5号 (2017) p. 210

特集テーマの関連論文

化合物ナノシートのエレクトロニクス
安藤淳,森貴洋,久保敏隆
Vol. 37 (2016) No. 11 p. 527

金属―絶縁体―金属構造を用いた高温波長選択熱輻射体
横山喬大,Thang Duy DAO,Kai CHEN,石井智,Ramu Pasupathi SUGAVANESHWAR,長尾忠昭
Vol. 37 (2016) No. 8 p. 380

金属誘起層交換法によるAg上Si,Ge極薄膜の形成—シリセン,ゲルマネンの創製を目指して—
黒澤 昌志, 大田 晃生, 洗平 昌晃, 財満 鎭明
Vol. 37 (2016) No. 8 p. 374

原子層堆積法とTiキャップアニールによる極薄SiO2換算膜厚を持つhigh-k(k=40)HfO2ゲートスタックの形成
森田 行則, 右田 真司, 水林 亘, 太田 裕之
Vol. 33 (2012) No. 11 p. 610

ペロブスカイト酸化物薄膜の初期成長過程
大澤 健男, 岩谷 克也, 清水 亮太, 一杉 太郎
Vol. 33 (2012) No. 6 p. 357

硝酸酸化極薄膜とCVD-SiO2薄膜の積層型ゲート酸化膜を用いた超低消費電力型薄膜トランジスタの創製
松本 健俊, 小林 光
Vol. 32 (2011) No. 6 p. 355

有機触媒CVDによる有機・無機ハイブリッド材料の低温成長
中山弘
Vol. 31 (2010) No. 4 p. 184

Contents


■ 巻頭言

吸い込まれ研究者

金原 粲
Vol. 38, No. 5 (2017) p. 209


■ 特集:薄膜成長の最前線

(研究紹介)
原子層堆積装置およびエッチング装置を組み合わせた極微細パターンニング形成

勝沼 隆幸,久松 亨,木原 嘉英,本田 昌伸
Vol. 38, No. 5 (2017) p. 210



(研究紹介)
パルスレーザー堆積法による高品質複酸化物薄膜の作製

大西 剛
Vol. 38, No. 5 (2017) p. 216



(研究紹介)
表面選択塗布法による電子回路の自己形成

三成 剛生,Xuying LIU,金原 正幸
Vol. 38, No. 5 (2017) p. 222



(研究紹介)
大電力パルススパッタリングを用いた金属膜の構造制御

中野 武雄
Vol. 38, No. 5 (2017) p. 228



(研究紹介)
触媒化学気相堆積(Cat-CVD)法による太陽電池用高品質パッシベーション膜の形成

大平 圭介,Trinh Cham THI,及川 貴史,瀨戸 純一,小山 晃一,松村 英樹
Vol. 38, No. 5 (2017) p. 234



(ポピュラーサイエンス)
ダイヤモンド状炭素薄膜によるペットボトルのガスバリア性向上

鹿毛 剛
Vol. 38, No. 5 (2017) p. 240


■ 連載企画

(伝統産業と表面科学⑤)
漆工芸の新技術:漆と間伐材の木粉を混成した成形材料

木下 稔夫
Vol. 38, No. 5 (2017) p. 244


■ 談話室

(海外研究体験記)
アーヘン工科大での研究生活

坂田 智裕
Vol. 38, No. 5 (2017) p. 247


(開催報告)
表面科学会九州支部設立の報告

玉田 薫
Vol. 38, No. 5 (2017) p. 249


(開催報告)
東北・北海道支部「サイエンスカフェin弘前」開催報告

藤川 安仁
Vol. 38, No. 5 (2017) p. 250


■ 先端追跡

[R-607] ReactorSTMによるコバルト表面上のFischer-Tropsch反応の進行状態の観察
佐々木岳彦
Vol. 38, No. 5 (2017) p. 251

[R-608] 集束レーザー光を用いた二硫化モリブデン表面のナノ構造形成の制御
佐々木成朗
Vol. 38, No. 5 (2017) p. 251


■ 編集後記

 今月は薄膜成長に関する特集号です。2010年4月号の「触媒CVD法による薄膜・プロセス技術」以来,薄膜をキーワードとした特集は7年ぶりになります。私は学生時代に分子線エピタキシー法(MBE),現在はパルスレーザー堆積法(PLD)を用いて研究を行っていますが,その他の薄膜作製技術にもそれぞれの特徴と強みがあり日頃から興味を持っています。今回,6名の先生方に,最先端の薄膜研究について解説頂き大変勉強になりました。ご執筆頂いた先生方に感謝申し上げます。
(白木 将)

 薄膜成長に関する技術は,工業製品を作製する際になくてはならないものとして,日々進化しています。現在は,一度に大量の基板に,単一原子層レベルに膜厚制御されたコーティングを施すまでに至り,薄膜作製技術に対する探求の迫力を感じております。今回の特集では,基本的な手法から,最新技術・量産技術に至るまで,非常に幅広い話題を提供いただきました。さらに日進月歩する分野として,読者の皆様に興味を持っていただければ幸いです。 
(内藤泰久)


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