会誌「表面科学」

[前号 (Vol. 38, No. 3)] [次号 (Vol. 38, No. 5)] [会誌 総目次]

 第38巻 第4号  2017年4月

Editor's Choice

低加速原子散乱分光法によるMgO(100)表面のイメージ


表面科学 第38巻 第4号 (2017) p. 158

特集テーマの関連論文

ビスマス表面におけるスピン依存表面散乱
一ノ倉聖 平原徹,酒井治,長谷川修司,鈴木拓
Vol. 36 (2015) No. 8 p. 408

特集『二次電池と表面科学』企画主旨
犬飼潤治
Vol. 34 (2013) No. 6 p. 286

高電圧,高出力,高安全二次電池に向けた縮合リン酸塩の科学
山田淳夫
Vol. 34 (2013) No. 6 p. 296

高分解能RBS法の原理と分析精度
木村健二,中嶋 薫
Vol. 28 (2007) No. 11 p. 626

同軸型直衝突イオン散乱分光法(CAICISS)とその応用
片山光浩,野村英一,青野正和
Vol. 12 (1991) No. 10 p. 615

中速イオン散乱法を用いた表面・界面解析
越川孝範
Vol. 10 (1989) No. 7 p. 456

固体高分解能NMRの表面科学への応用
林 繁信
Vol. 5 (1984) No. 2 p. 109

Contents


■ 巻頭言

特集号「イオンビームアナリシスの最前線」に寄せて

越川 孝範
Vol. 38, No. 4 (2017) p. 149


■ 特集:イオンビームアナリシスの最前線

(総合報告)
高速粒子―固体間の相互作用と表面分析

城戸 義明
Vol. 38, No. 4 (2017) p. 150



(研究紹介)
低速イオン,原子散乱分光による表面解析

梅澤 憲司
Vol. 38, No. 4 (2017) p. 158



(研究紹介)
偏極4He+イオンビームによるスピン依存イオン散乱とその応用

鈴木 拓,酒井 治
Vol. 38, No. 4 (2017) p. 164



(研究紹介)
高分解能RBSによるイオン液体表面構造解析

中嶋 薫,中西 竣飛,Martin LÍSAL,木村 健二
Vol. 38, No. 4 (2017) p. 170



(研究紹介)
中エネルギーイオン散乱のスペクトル解析

西村 智朗
Vol. 38, No. 4 (2017) p. 176



(研究紹介)
反跳粒子検出法による全固体リチウムイオン二次電池内の軽元素の動的解析

土屋 文
Vol. 38, No. 4 (2017) p. 182



(研究紹介)
β-NMRの基礎と物質研究の新展開

三原 基嗣
Vol. 38, No. 4 (2017) p. 188


■ 連載企画

(伝統産業と表面科学④)
有田焼創業400年と技術革新

一ノ瀬 弘道
Vol. 38, No. 4 (2017) p. 194


■ 談話室

(海外研究体験記)
女性研究者の海外でのライフワークバランス@ドイツ

制野 かおり
Vol. 38, No. 4 (2017) p. 197


(開催報告)
2016年真空・表面科学合同講演会報告

中原 仁
Vol. 38, No. 4 (2017) p. 199


■ 先端追跡

[R-605] 表面新物質相研究の現在
坂本一之
Vol. 38, No. 4 (2017) p. 201

[R-606] MRIによるナノダイヤのイメージング
笹川 薫
Vol. 38, No. 4 (2017) p. 201


■ FOCUS on e-JSSNT
e-JSSNT最新論文 No. 147

■ 編集後記

 イオンビーム分析法の現状を俯瞰し,今後の展開を考えるベースになるようなものを,という思いで特集を企画しました。エネルギーはkeVからMeVまで,汎用的な手法から特殊な手法まで,広範囲にわたり執筆していただくことができました。それでも,核反応や高エネルギー重イオンを用いた分析などを含めることができておらず,次の機会に取り上げたいと思います。全体として難しい記事が多くなってしまい,編集担当として責任を感じております。最後になりましたが,お忙しいところ,ご執筆いただきました先生方に感謝申し上げます。
(笹川 薫)

 表面分析に従事し始めた30年程前,超高真空技術の進歩に伴い,イオン・中性粒子ビームによる分析技術は最先端の表面分析手法となり,技術開発や分析原理の解明が盛んに行われていました。時代とともに技術的には成熟し,最先端の位置付けではなくなりましたが,未だその分析手法特有の情報が先端の研究に用いられています。今回の特集号では低・中・高エネルギー域のそれぞれから,わかりやすく解説していただきました。これを契機として,今後若手研究者によるさらなるアプリケーションの展開が促進されることを期待しています。 
(三田村茂宏)


Contents


[前号 (Vol. 38, No. 3)] [次号 (Vol. 38, No. 5)] [会誌 総目次]