会誌「表面科学」

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 第36巻 第6号  2015年6月

Editor's Choice

燃料電池材料のオペランド軟X線発光分光測定


表面科学 第36巻 第6号 (2015) p. 280

特集テーマの関連論文

多層膜を利用した真空紫外域の偏光素子開発
羽多野 忠
Vol. 35 (2014) No. 6 p. 294

パルス強磁場軟X線分光による表面・界面磁性研究の開拓
中村 哲也, 鳴海 康雄
Vol. 35 (2014) No. 3 p. 158

三次元走査型光電子顕微鏡 (3D nano-ESCA)
堀場 弘司, 尾嶋 正治
Vol. 34 (2013) No. 11 p. 568

絶縁性試料の光電子顕微鏡(PEEM)観測
大河内 拓雄
Vol. 34 (2013) No. 11 p. 586

軟X線吸収分光によるLi1−xNi0.5Mn1.5O4の化学状態の解析
早川 徳洋, 川合 徹, 坂井 浩, 本多 淳史, 尾山 貴司, 山中 恵介, 与儀 千尋, 太田 俊明
Vol. 34 (2013) No. 8 p. 415

Bi2Te2SeとBi2Se2Teの高効率スピン角度分解光電子分光
宮本 幸治, 奥田 太一
Vol. 34 (2013) No. 7 p. 374

リアルタイム光電子分光によるグラフェン・オン・ダイヤモンド形成過程の観察
小川 修一, 山田 貴壽, 石塚 眞治, 渡辺 大輝, 吉越 章隆, 長谷川 雅孝, 寺岡 有殿, 高桑 雄二
Vol. 33 (2012) No. 8 p. 449

放射光リアルタイムXPSで観たSi(111)-7×7の室温酸化における初期酸化物とその生成過程
吉越 章隆, 寺岡 有殿
Vol. 33 (2012) No. 3 p. 172

カーボンアロイ触媒の放射光解析
原田 慈久, 小林 正起, 丹羽 秀治, 齋藤 信, 尾嶋 正治
Vol. 32 (2011) No. 11 p. 716

トポロジカル絶縁体の表面電子構造
松田 巌
Vol. 32 (2011) No. 4 p. 182

Contents


■ 巻頭言

放射光燦々計画

太田俊明
Vol. 36, No. 6 (2015) p. 279


■ 特集:表面科学新世代を築く次世代放射光源

(研究紹介)
中型高輝度放射光源への期待:軟X線表面科学の展望

尾嶋正治
Vol. 36, No. 6 (2015) p. 280



(研究紹介)
我か?国の放射光科学の歩みと展望

村上洋一
Vol. 36, No. 6 (2015) p. 286



(研究紹介)
東北放射光(SLiT-J)計画が目指す光源性能

濱 広幸
Vol. 36, No. 6 (2015) p. 291



(研究紹介)
軟X線領域の分光の進展

木下豊彦
Vol. 36, No. 6 (2015) p. 297



(研究紹介)
二次元原子薄膜の材料物性とデバイス特性を繋ぐ高輝度放射光オペランド顕微分光

吹留博一
Vol. 36, No. 6 (2015) p. 303



(研究紹介)
表面化学反応の実時間・実空間分解分光への挑戦:不可逆かつ不均一な反応の追跡を目指して

雨宮健太
Vol. 36, No. 6 (2015) p. 309


■ 研究紹介

生細胞表面のナノスケールの形状観察を実現する走査型イオンコンダクタンス顕微鏡の開発

井田大貴,高橋康史,珠玖 仁,末永智一
Vol. 36, No. 6 (2015) p. 313


■ 連載企画

(環境問題と表面科学⑥)
都市のヒートアイランド現象と緑

横山 仁
Vol. 36, No. 6 (2015) p. 319


■ 談話室

(海外研究体験記)
CERNでの10か月

谷本育律
Vol. 36, No. 6 (2015) p. 322


■ 表面科学技術者資格認定試験例題

表面科学技術者資格認定試験例題 No. 22


■ 先端追跡

[R-561] 酸化ガリウム(Ga2O3)ワイドギャップ半導体
嘉数 誠
Vol. 36, No. 6 (2015) p. 325

[R-562] 二次元ナノ材料の持つ特異な特性
久保利隆
Vol. 36, No. 6 (2015) p. 325


■ FOCUS on e-JSSNT
e-JSSNT最新論文 No. 128

■ 編集後記

 今号の特集は,昨年11月の表面科学学術講演会でのセッション「次世代光源と表面科学の新展開」をもとにしています。背景には,日本国内に,現時点で,結果的に,軟X線領域の第三世代光源がない,ということがあります。放射光施設は,施設の規模の観点からはビッグサイエンスの性格があり,新光源の計画には,放射光関係者だけに閉じない広いコミュニティーの価値判断が必須です。この特集が,読者各位の価値判断の一助になることを願っています。 
(小西健久)

 今月は,放射光光源および放射光を用いた表面科学研究に関する特集号です。私が初めてPFで実験したのは,過酷な実験をお手伝いする要員として参加した修士1年生のときでした。当初はどうしてわざわざ大学のラボから外部の実験施設へ行く必要があるのかわかりませんでしたが,放射光光源を使えばラボではできない実験,測定がいろいろあることを知り驚いたものです。今回,放射光を利用した最先端の研究,そして今まであまり知らなかった放射光光源発展の歴史と今後の展望についてご解説頂き,大変勉強になりました。最後に,ご執筆頂いた先生方に感謝申し上げたいと思います。 
(白木 将)


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