会誌「表面科学」

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 第38巻 第2号  2017年2月

Editor's Choice

接合と剥離を可能とするガラス-ポリイミド界面


表面科学 第38巻 第2号 (2017) p. 67

特集テーマの関連論文

表界面組成や仕事関数の予測と設計-マテリアルキュレーション-
吉武 道子
Vol. 36 (2015) No. 10 p. 533

金属表面における水素結合ダイナミクスの観測
奥山 弘
Vol. 35 (2014) No. 9 p. 480

LSIの配線技術と表面科学
中村 友二
Vol. 35 (2014) No. 5 p. 236

Cu配線の信頼性と界面: EM,SIV,TDDBにおける界面の寄与と制御
横川 慎二
Vol. 35 (2014) No. 5 p. 256

粘着・摩擦における接触・剥離過程のメソスケールダイナミクス
山口 哲生
Vol. 34 (2013) No. 2 p. 68

グラフェンの接着・剥離
三浦 浩治, 石川 誠, 市川 真也, 佐々木 成朗
Vol. 34 (2013) No. 2 p. 85

高分子トポロジー化学:「かたち」からはじめる高分子材料設計
手塚 育志
Vol. 34 (2013) No. 1 p. 27

Contents


■ 巻頭言

表面科学と接着科学

竹村 彰夫
Vol. 38, No. 2 (2017) p. 53


■ Medard W. Welch Award受賞のお祝い

日本表面科学会フェローの川合眞紀先生がAVSのMedard W. Welch Awardを受賞


Vol. 38, No. 2 (2017) p. 54


■ 特集:さまざまな場面で活躍する剥離・接着技術

(研究紹介)
異種高分子間の界面構造とその接着性

扇澤 敏明
Vol. 38, No. 2 (2017) p. 55



(研究紹介)
非共有結合と共有結合を利用した材料間の直接接着

高島 義徳,関根 智子,原田 明
Vol. 38, No. 2 (2017) p. 61



(研究紹介)
Siナノ密着層による高分子フィルム・ガラスの接合と分離

須賀 唯知
Vol. 38, No. 2 (2017) p. 67



(研究紹介)
表面活性化法を用いた常温ウェハ接合技術

内海 淳,井手 健介,一柳 優子
Vol. 38, No.2 (2017) p. 72



(研究紹介)
薄膜間の密着強度差を利用した多層配線の形成方法

青野 宇紀,岩崎 富生
Vol. 38, No. 2 (2017) p. 77



(研究紹介)
束状ゲルファイバーによる細胞接着制御

薄葉 亮,佐々木 成朗,松永 行子
Vol. 38, No. 2 (2017) p. 83



(ノート)
真空封止・試料固定用の接着技術

島田 敏宏,柳瀬 隆,田村 貴大,高見 拓哉,伊高 健治
Vol. 38, No. 2 (2017) p. 89



■ 連載企画

(伝統産業と表面科学②)
未来につなげる日本の伝統的工芸品

丸山 尚久
Vol. 38, No. 2 (2017) p. 91


■ 談話室

(海外研究体験記)
海外での研究と生活の勧め

橋本 克之
Vol. 38, No. 2 (2017) p. 94


■ 表面科学技術者資格認定試験例題

表面科学技術者資格認定試験例題 No. 40


■ 先端追跡

[R-601] ワイドギャップ半導体・酸化ガリウムの最近の進展
嘉数 誠
Vol. 38, No. 2 (2017) p. 97

[R-602] TiSe2への電界効果ドーピング
小西健久
Vol. 38, No. 2 (2017) p. 97


■ 編集後記

 本誌34巻2月号で接着の特集号を組んで以来4年が経過し,表面科学と接着の学際領域はますます広がりを見せています。本特集号では,最新の接着技術と研究に携わる,企業から大学の幅広い分野の先生方に執筆をお願いしました。学会や編集関係の諸先生方には多くのアドバイスを頂き,お手間を取らせてしまいましたが,その分,接着分野の新たな魅力と可能性が提示出来たと思います。
(佐々木成朗)

 今年度より編集委員を拝命し,拝命とともに本企画を担当致しました。拝命後すぐの仕事で戸惑うこともありましたが,新たな出会いと多くの学びをいただき感謝しております。本号では想定外の出来事もあり,荻野会長,歴代の編集委員長,そして多くの編集委員の先生に助けていただきました。この場を借りて,御礼申し上げます。 
(福田めぐみ)

 剥離や接着に関する技術は,半導体製造プロセスから大型構造物の建設まで,非常に広範な分野で使われています。近年の構造材料のマルチマテリアル化に伴い,新たな接着や剥離に関する技術が必要とされています。したがいまして,これらの技術は,ものづくりのカギを握っているといっても良いかと思います。本特集では,最新の剥離・接着技術についてさまざまな領域で活躍されている先生方に解説をご執筆いただきました。会員の皆様には,当該技術の最新動向に触れていただき,研究の新たな着眼に繋がれば幸いです。 
(三宅晃司)


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