設立趣旨

表面分析は、表面科学全体の基盤技術として、重要な位置を占めており、日本表面真空学会で毎年実施されている表面科学基礎講座の主題となっている。

表面分析法は、現在では多くの生産現場で使用される一般的な分析技術にまで成熟し、研究者や技術者にとっては、既存の技術の習得に主題が置かれがちである。

しかしながら、今後の表面科学の進展のためには、表面分析法をさらに高度化するとともに、新しい表面分析法を開発することが不可欠である。

また、近年、アジア地区への表面分析法の浸透が著しく、アジア地区の研究者との連携を深めることも表面科学の発展にとって重要である。

以上の観点から、日本表面真空学会に「表面分析研究部会」を設置し、表面分析法の高度化に関する研究情報を交換・提供する場とする。